令和6年千葉市消防出初式!

みなさん明けましておめでとうございます。

今回は、毎年1月に千葉の海辺で行われる「千葉市消防出初式」に行ってきました!

2024年は元日に能登半島地震が発生し、災害はいつやってくるか分からない、いうことを改めて思い知らされました。。

まちの安全を守る、消防隊や救急隊、消防団。消防局の方たち。頼もしいですね。

会場はハーバーシティ蘇我の奥の方の駐車場(共用第2駐車場)

入口付近には、消防車がずらーーッと待機していて、地震体験車やちびっこ消防士コーナー、非常食配布などをやっていました。

震度6強を体験するこどもたち。思った以上の揺れだったらしく、机の脚にしがみついています。

「地震が来たらどうする?」 「えっと、机の下に入って、机の脚を押さえる。机が無ければ近くのもので頭を押さえるか、ダンゴムシのポーズをする。」(小二娘)

小学校の防災教育の成果ですね。スバラシイーー

ちびっこコーナーでは、消防服を着せてもらい、ご満悦の様子。ヘルメットや制服など、いろいろなコスチュームがありました。

開会式前のすいてる時間帯に一通り楽しみ、いざ式典へ。


午前10時、開会。

会場に設けられた一般席はほぼ埋まっており、早くも立ち見が出てます。うららかな晴天!

海!船!工場!ガントリークレーン! この千葉感全開のロケーションがたまりません。左から中央にかけて写るのはJFEスチールの工場群と製鉄所。右に写る青い船は、RORO船(荷物を車ごと運ぶ船)「第三はる丸」です。

ビシッと整列する消防団員の皆さん。号令が、抜けるような青空に響きます。

訓示や表彰などが執り行われました。

つづいて車両の分列行進。

音楽隊の演奏に合わせて、19台の消防車たち(ポンプ車、はしご車、救急車など)がゆっくり会場を1周します。

千葉市内ではたらく消防自動車を、丁寧に解説してくれます。こんなにたくさんの種類の緊急車両が、あらゆる災害に備えて配備されているんですねー。頼もしすぎです!

※消防車両について詳しく知りたい方はこちら(千葉市HP)

ババババババ・・・と遠くから音が聞こえてきます。車両行進の最後を飾る、航空部隊の消防防災ヘリコプター、通称「おおとり」の登場!迫力がすごい!

千葉市には2機の消防防災ヘリ(おおとり1,2)が配備されていますが、1機は能登半島地震の被災地で救助活動を行うため、7名の航空隊員とともに石川県に派遣されているとのこと。

頑張れ、おおとり!! 


さて、次のプログラムの準備のあいだ、消防音楽隊の演奏が披露されました。

消防音楽隊とは、普段は消防隊・救急隊・火災予防の仕事をしている消防士が、音楽隊の制服に着替え、市民と消防の「音の架け橋」として消防広報及び演奏活動をするみなさんだそうです(千葉市HPより)。昭和26年に全国3番目の消防音楽隊として発足した、歴史ある音楽隊です。

曲目はゴダイゴの銀河鉄道999。大好きな曲なのでテンション上がりました↑↑ みんなかっこいい!

船や工場の風景を背景に聞く吹奏楽♪ しびれました。

※消防音楽隊について詳しく知りたい方はこちら(千葉市HP)


さていよいよ、消防隊による総合演技のお時間です。

まずは火災現場で倒壊した建物に閉じ込められた人を、チェーンソーを使って屋根から救出するシーン。

けたたましいサイレンを鳴らして消防車が駆けつけ、手際よく要救助者を救出します。

その後、放水。無事救出され、鎮火しました。

と、会場に鳴りわたる緊急地震速報!!!(演出です)

右に写る3階建てのビルが被災し、火災が発生。2階に人が取り残されています。

消防防災ヘリ「おおとり」がやってきました。ビルに近づくと、レスキュー隊員が機内から身を乗り出してスタンバイ・・・

そして狙いを定め、上空から隊員が降下!すばやく屋上に着地!WOW!

次に救助工作車が到着。特別高度救助隊「スーパーレスキュー千葉(SRC)」が運用する特殊車両です。中からたくさんの隊員が出てきて、号令とともに救助へ向かいます。

1階出入口が使えないという想定で、2階の開口部から素早く建物内へ進入します。

そして「シャトル救出」。

シャトル救出とは、要救助者を建物から降ろすことと、救助隊員を建物へ上げることを同時におこない、まるでスキー場のリフトのような動きで連続した救出が可能となる救助システムだそうです。場内放送で丁寧に説明にしてくれるので、よく分かります。

写真のように、左右交互に、一人の隊員が要救助者と共に降りつつ、もう一人の隊員が3階へ向かいます。1分間のあいだに、次々に4名も救助しました。一分一秒を争う救出現場。こうした救助システムがあるのですね!

左の開口から降りているのは、千葉市消防局でただ一人の女性救助隊員だそうです。すごい!

要救助者の救出をすべて終えたレスキュー隊員は3階からロープでサーッと降りました。

そしてはしご付消防車が到着。消火のために一斉放水が行われます。

出初式の見せ場ですね。はしご車による上からの放水。ポンプ車からの30m超の水柱。奥から「おおとり」がさっそうと現れ、上空を飛んでいきました。

千葉市97万人の生命と財産を守り、有事には全国に駆け付け、救助支援活動をおこなう消防隊員と消防車。私たちも日ごろからの意識を忘れないようにしなくてはですね!

毎年ハーバーシティで開催される消防出初式、ぜひ一度訪れてみてください!

(NPO法人Drops 小笠原)