【うみまち仕掛人vol.23】 渡邊清和さん

2019年10月から始まった、ぽかぽかインタビューの「うみまち仕掛人」シリーズ。

蘇我・千葉みなとの今にクローズアップして、うみまちを盛り上げる活動に取り組んでいる“仕掛人”を取材しています。


<千葉中央区蘇我コミュニティセンター 所長 渡邊清和さん>

第23回でご紹介するのは、千葉中央区蘇我コミュニティセンターで所長をされている渡邊清和さんです。

△渡邊さんのお写真

渡邊さんは宮崎公民館で主事を務めていらっしゃる高橋さんからご紹介いただきました。高橋さんの記事はこちらからチェックしてみてくださいね!

渡邊さんが所長を務めていらっしゃる蘇我コミュニティセンターは登録さえしていただければ誰でも使える場所で、図書館や体育館、トレーニングルームなど様々な施設を兼ね備えており、地域の人々のために様々なイベントを行っています。

気になった方はインスタグラムをチェックしてみてください。

様々な興味深いお話をしていただきましたのでどうぞご覧ください!


<蘇我との出会い>

―蘇我との出会いを教えてください。

「元々私は蘇我の生まれではなく外房の生まれで、就職の際には地元のホテルで働き、その後転職をして都内の飲食関係の店舗運営の責任者という形で働いていたのですが、その時に蘇我エリアでの配属があり、都内の雰囲気とは異なった蘇我地域の皆さんの温かさや親しみやすさに触れ、蘇我の人々との関係性や交流をより深めていきたいと考えていました。そうした中で私が入社した『funspace』では経営理念として『社会貢献と人間の成長』を掲げているというところに惹かれたことに加え、蘇我コミュニティセンターの募集を行っていたので、以前気になっていた蘇我エリアの運営に携わり、地域発展に貢献できるという想いから入社し、現在までの4年間勤務しているという形になります。」

―初めて蘇我に来た時の印象はどうでしたか?

「蘇我に来たのがそれほど前ではないのですが、通勤でよく蘇我を通っていた時にはやはり工場町というイメージがありました。しかし、実際に初めて駅の中の仕事で蘇我に来た時は、駅を使う人たちは鉄工所関係の方が多いのかと思っていたのですがそのイメージとは全く異なっていて、蘇我に住んでいるファミリー層の人達や若い方も多くて様々な世代の方々がいるという所に驚きました。」

―蘇我の魅力をどういった所に感じますか?

「蘇我地域は子育てをしやすい環境が整っていて住みやすい町だと感じるところが魅力的ですね。コミュニティセンターの隣には子供を預けられる場所として『子育てリラックス館』がありますし、他にも『白旗図書館』、『宮崎公民館』『南部青少年センター』など、若い方々が集まって活動できる場所や子育て世代が活用できる場所が非常にたくさんあります。また子育て世代が住みすいというのは、その子供たちが大人になってその地域を盛り上げていくことにつながるので、必要な施設を備えていることでこれからさらに発展していくという可能性に期待が持てるということも大きな魅力に思います。スポーツという面でも、蘇我スポーツ公園やジェフユナイテッド千葉のサッカースタジアム、スケートボード場などスポーツができる場所が確保されていることもあり、若い方も高齢の方もさまざまなスポーツを熱心に取り組んでいて、日々の生活を充実させている印象を受けます。その点もやはり魅力の一つだと思います。」

人々が関わり合える場所が沢山あることはコミュニケーションを通して市民の皆さんが協力し合える体制が作られていくことに繋がるので、そういった教育やスポーツ等の施設が充実しているからこそ、活気あふれて親しみやすい蘇我の街になっているのだと思います。渡邊さんが蘇我地域の発展に貢献したいと思うのにも納得ですね。

△インタビューの様子

<蘇我の町の変化について>

―蘇我の町はどのように変化していくと思いますか?

「新規に家を建てる人や新しくマンションに住む人が増えているのに加えて、コロナが起こる3年前までは外国人の方も増えていた印象がありました。それこそ当館でも外国人の方々がご利用いただいていて、コロナがなければ外国人の方にも親しめる蘇我の町になっていった、あるいはこれからなっていくのだろうと思います。」

―そういった変化についてはどのような考えをお持ちですか?

「引っ越してきた家庭や外国人の方など、新たな生活を始めた方々をコミュニティセンターを中心として地域とも結びつけていけるような場所にしたいと思っています。というのも新しく来た方々はどこで何をしたら良いかがわからなかったり、どういったように生活を広げていったら良いか戸惑っていると思うんですね。そういった中でコミュニティセンターを活用していただいて様々な施設の情報を得たり、交流を深めていただくことで、自分に合った生活や子育てなど協力し合える仲間を見つけていけるように支援していきたいと思っています。地域社会の中で取りこぼされる人たちが出ないよう、地域の輪の中に入っていただき助け合って地域課題を乗り越えていくためにも、やはり私たちとしてはコミュニティセンターを通してそうした方々を支えていければと思っています。」

蘇我の町は様々な人を受け入れ多文化社会になってきている中で、コミュニティセンターの方々が共生を目指した地域社会の実現のために町を支えていらっしゃるというのは、言語・文化など様々な障壁があるので当たり前にできることではないですよね。恩恵を享受している身としては本当に感謝しかありません。

△蘇我コミュニティセンター

<お仕事について>

―蘇我コミュニティセンターではどのようなことをなさっているのですか?

「ただ部屋をお貸しするだけではなく、地域の皆さんとのお話を通して地域の特性を踏まえたコミュニティ活動の契機となる事業や企画を実施しています。コミュニティセンターにはコミュニティ活動を行う上で必要とされる情報発信の場になるという使命があるので、例えば『ヨガ教室』『歌声教室』『千葉市の郷土史研究』など地域のニーズに合わせた様々な企画を提案させていただいて、興味をもってもらって来ていただくきっかけを作り、そのきっかけをもとにコミュニティセンターに集う目的をもって皆さんで交流を深めていただくというところまで繋げていくことを目標にしています。」

―コミュニティセンターでのお仕事で心がけていることはありますか?

「昔ホテルに勤めていた時は、人を感動させる非日常を演出しなければいけなかったので非日常を演出するように努力していましたし、飲食業に携わっていた時は、毎日毎日たくさんのお客様がいらっしゃるので、慌ただしい接客の中で気持ちよくお帰りいただくよう努力していました。しかし、今コミュニティセンターで仕事をする中では、同じ人との関わりでも全く異なったものになってくるので、地域の方々の生活の奥深いところまで溶け込んで、地域の課題を共有することでお役に立つという責任を果たせるように努力しています。」

―やりがいを感じる瞬間はありますか?

「地域の皆さんとお話をさせていただく中で徐々に徐々に色々な人と信頼関係ができて、関係性が高められていく時や信頼されているなと感じる時ですね。日常会話の中で『こういうことがあったよ』と出来事を共有していただける時に、自分が話し相手として認められたと実感できて、施設の人としてではなく相談していただけるような間柄になれた時にやりがいを感じます。外を歩いている時に声をかけていただいたり、栞を作っていただいたりがとても印象に残っていますね。」

-思い入れのある企画は何ですか?

「『あそぼうさい』という遊びと防災を絡めたイベントですね。近隣の小学校を中心に多くの子供達に来てもらっていたのですけれど、コロナの影響で実施できていなかったんですね。3年ぶりに今年ようやく実施できるようになって、地域の方々に防災についての知識を深めていただきたくイベントを用意しているので皆さん来ていただければ良いなと思っています。今年度から『まなぼうさい』に名前を変えたのですけれど、子供達が遊んで学ぶだけではなく、年齢層問わず大人の方々も学ぶことができるようにしたいと思っており、何ヶ月も前から警察や消防の方々など様々な地域の団体の方々にお手伝いいただいてイベントができるので、そういった団体の方々には感謝していますし、私も力をいれて取り組んでいるイベントにはなりますね。」

渡邊さんは地域を支える役割を果たしていて、地域のコミュニケーションの柱となっているような方ですね。名前を聞いただけで面白そうな企画が盛りだくさんで地域の方々の役に立つ企画を考えられる発想力には感服です!

△素敵な作品が飾ってありました~

<人や地域のつながり>

―地域同士の繋がりはありますか?

「『Let‘s enjoyそが』という、近隣の自治会、淑徳大学、JR蘇我駅の方々など蘇我地域の関係者の方が集まって、JEFというチームで町を発展させるためにそれぞれの立場で何ができるのかを話し合う団体があり、私たちも参加して活動を行っています。時には他の団体様と協力してイベントを行ったりと地域の繋がりが広がるのが良いと思っています。またこのコミュニティセンターは指定避難所にもなっているので、避難所運営に関してしっかりと準備や管理をしていますが、災害時になったら職員の人数だけでは避難所を回せないので、地域の皆さんといかに助け合って避難所の切り盛りをしていくかというのは常日頃から信頼関係ができていかないと実現できないと思っています。そこで避難所運営委員会さんが行っている避難訓練があるので地域の皆さまと一緒に参加させていただき、信頼関係の向上に努めています。」

-利用者増加のために情報発信をなにかしていたりしますか?

「いかに知ってもらうかが大事なのに加えて、知ってもらった後にコミュニティセンターに行ってみたいなと思っていただける企画をつくれるか、いかに興味を持ってもらえるかというところまでが最終的に必要なことだと思っているので、企画力に加えて地域のイベントに積極的に参加することを大切にしていますね。今年私たちは淑徳大学さんの文化祭に参加させていただいて甲冑の着付け体験を実施したり、宮崎公民館さんと協力してボッチャ体験をさせていただいたのですが、残念なことにみなさん意外とコミュニティセンターのことを知らないという人が多かったですね。運動していて場所が必要な人は知っているという方が多いのですが、大学の中で活動が済んでしまう人や公民館しか利用したことがないという人も多く、そういった方々は生活の場を広げていくことや、新しく場所を探すというのにきっかけが必要だと思います。そのために文化祭への参加や宮崎公民館さんと協力して、知って来てもらうきっかけを作り、活動の範囲を広げていただけるように情報発信しています。」

地域の人に来てもらうのも重要ですが、それだけでなく積極的に地域のイベントに参加したり様々な団体と協力し合うことで蘇我の街のために注力しているというのが素晴らしいですよね。地域の皆さんに寄り添った運営というのはコミュニティセンターと地域の人々の信頼関係が成り立つ1番の理由なのではないでしょうか。

△甲冑教室で作成した甲冑と渡邊さん

今回お話をさせていただいて、渡邊さんは地域の人々の役に立つことを1番に考えているというのが伝わってきました。様々な企画が開催されていて子供から大人まで気軽に利用して欲しいという想いで地域の方々のために尽力されていました。ぜひ記事を読んでくださった皆様もホームページをチェック、あるいはコミュニティセンターに立ち寄って興味引かれるイベントにご参加してみてください。

渡邊さんお忙しいところインタビューありがとうございました。

記事作成:宮/撮影:田嶋