【うみまち企業インタビューVol.3】ジェフユナイテッド株式会社 社会連携活動グループ

【うみまち企業インタビュー】

みなさん、こんにちは!

前回に続き、うみまちの企業の活動とコロナ禍の対策について記事を書こうと思います。

 

第3回目は,ジェフユナイテッド株式会社さんです。ジェフユナイテッド株式会社さんは、ジェフユナイテッド市原・千葉の活動や運営に係る業務を行う会社です。

 

皆さんご存知の通り、ジェフユナイテッド市原・千葉はJ2に所属しているサッカークラブで、ホームタウンが千葉県市原市・千葉市、ホームスタジアムは前回の記事でも登場したフクダ電子アリーナです。

 

ちなみにジェフユナイテッド市原・千葉の前身は古河電気工業サッカー部というクラブで、あのサッカーの元日本代表監督の岡田武史さんも所属していたとのこと!歴史あるクラブなのです。

 

今回取材に応じてくださったのは、社会連携活動グループという地域との関わりを生み出す部署でお仕事をされている小久保義彦さん。大学卒業後の2003年からジェフユナイテッドさんでお仕事を始めて、今年で18年目!大学時代のインターンで縁があって入社したとのことです。

 

▲社会連携活動グループの小久保義彦さん

 

小久保さんが所属されている社会連携活動グループの話をメインに色々と聞いてきました!

 

*今回の取材は、先方のご意向もあり、Zoomを用いて行いました。

 


サッカーを通して、地域社会に根付いた幅広い活動を展開しています

 

小久保さんは「会社としてのメインの事業は、試合の際にフクダ電子アリーナに多くのお客さまに来ていただき、地域の皆さまに『元気・楽しみ・幸せ』を感じていただくこと」と語ります。

 

試合の際、フクダ電子アリーナまで多くの方に足を運んでいただくためには、まず地域の方にチームへの興味を持ってもらうことが必要です。そこで、行政や自治会、地元企業と一体となって蘇我エリアを盛り上げる方法を思案しています。

 

例えば、行政と連携してホームタウンふれあいフェスタを開催し、選手と子供たちがサッカーをする機会を創出。蘇我駅からフクダ電子アリーナへの沿道を風車で飾る「かざぐるまプロジェクト」では、ジェフユナイテッドの色に染めて地域を盛り上げています。行政と企業で協力することで、地元と一体となったクラブ運営を行っています。

 

▲ホームタウンふれあいフェスタ

(ジェフユナイテッド市原・千葉提供)

 

かざぐるまプロジェクト

(ジェフユナイテッド市原・千葉提供)

 

小学校の授業にコーチを派遣するスポーツの普及活動、健康づくり教室を通じて高齢者の方に体を動かしてもらうプログラムの運営も行っています。

 

▲スポーツ普及活動「サッカーおとどけ隊」

(ジェフユナイテッド市原・千葉提供)

 

ジェフと一緒に健康づくり教室の様子

(ジェフユナイテッド市原・千葉提供)

 


コロナ禍、イベント中止の波……

 

地域との連携を密に取っていることもあり、イベントを開催するにしても、コロナウイルス感染を拡大させてしまうのではないかという懸念かつ、「開催に踏み切れない」というケースが多いそう。コロナ禍は関係各所にイベント中止の連絡を入れ、最近はほとんど出来ていないとのことです。

 

夏休みには地域の盆踊りにチームのマスコットキャラクターが参加するのが恒例ですが、イベント自体、中止せざるを得なかったそうです。

 

▲盆踊りの様子

(ジェフユナイテッド市原・千葉提供)

 

 

また肝心の試合をしようにも、プロサッカーチームの試合は人が多く集まるため、試合再開にかなり時間がかかってしまいました。また、Jリーグ全体でのガイドラインの基準を超えて地域での活動を再開するのはかなり難しいそうです。

 


コロナ禍、地域との繋がりを絶やさない

 

Jリーグのチームを擁するという発信力を生かし、どうやって自宅での時間を楽しんでもらえるかを考えられました。そこで、マスコットが手洗いをする動画を作ってSNSで流したり、UNITED!特設サイトというものを作ってHPに色々なコンテンツを載せたりしています。

 

具体的なコンテンツとして、

  • 選手からのメッセージ
  • ソーシャルディスタンスの啓発
  • 自宅でできる筋トレ
  • 選手のリフティングの宿題

などがあります。

 

また、地域の飲食店の情報を載せ、地元の方に向けたメッセージやテイクアウト情報の発信も行っているそうです。

 

UNITED!特設サイトのスクリーンショット

 

「ジェフィと遊ぼう!ひよこ隊」という市原市・千葉市内の幼稚園の子ども達と遊ぶイベントもZoomで行っています。じゃんけんや“パプリカ”をキャラクターマスコットと一緒に踊り、園児たちに楽しんでもらっているそうです。

 

▲オンラインでの「ジェフィと遊ぼう!ひよこ隊」の様子

(ジェフユナイテッド市原・千葉提供)

 


試合時の感染対策や一工夫

 

選手の中で感染者が出ると試合が出来なくなってしまうので、スタッフは基本的に選手との接触は行わないそうです。その徹底ぶりは、クラブハウスのエリアを選手用とスタッフ用の2つに分けていることからも窺えます。

 

▲クラブハウス内の様子

(ジェフユナイテッド市原・千葉提供)

 

コロナ禍では、選手とスタッフ含む全員が検温を実施し、Jリーグ再開以降スタジアムでは消毒やマスクの着用を心がけているとのこと。特に接客するスタッフはフェイスシールドを装着し、手袋もつけているそうです。

 

試合中は、ファンディスタンスという新しいサッカースタジアムの楽しみ方(声援を出せない分,体を使う(ボディチャント))を実践してもらっているそう。試合後はハイライトを長く流して、できるだけ分散して帰るよう呼びかけを行っているそうです。少しずつ定着しており一定の効果があるとのことでした。

 

また、Zoom(ウェビナー)を通じてオンラインでのサポーターとの交流会を開催したり、会員制ライブ配信アプリ「わちゃっと」を通じて試合直後の選手の声を届けるといった取り組みも行っています。

 


ちょっとずつ日常のフクアリを取り戻せたら

 

「お客さんを呼べないのが一番辛い」と語る小久保さん。

 

地域の方が1人でも多くジェフの試合を見ること、ジェフが優勝することを目指して頑張る様子を見てエネルギーをもらうこと、「この地域に住んで良かった」と言ってもらえることを目指して、小久保さんは地域での取り組みの再開や新企画を日々思案し続けています!一日も早く、大勢の客で埋め尽くされるフクアリが戻ってくることをイメージしながら。

 

 

取材にご協力くださった小久保さん、貴重なお時間をいただきありがとうございました。

 

今回のインタビューはNPO法人Drops日隈・高橋が担当しました。

最後まで読んでくださりありがとうございましたm(_ _)m

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