【うみまち仕掛人vol.2】助川 知己さん

2019年秋、新シリーズが始まったぽかぽかインタビュー。

蘇我・千葉みなとの今にクローズアップして、

うみまちの”仕掛け人”を取材しています。

千葉みなとでSUPヨガを経営、助川知己さん

第2回ぽかぽかインタビューでご紹介するのは株式会社TOF代表取締役、助川知己さん。

前回取材した、ケーズネットワークの山友浩司さんからご紹介いただきました。

助川さんは千葉みなとでアンテナショップを経営しており、マリンスポーツ・アウトドアレジャーのプロデュース、関連グッズや体をサポートする商品も取り扱っています。

また、千葉みなとの海上でSUPヨガを経営。今回はSUPヨガを始めるに至った経緯や、千葉みなとへの想いについて伺いました!

http://www.tof-wake.com/image2014/2015-87.jpg

(TOFホームページより)

千葉みなとでSUPヨガを始められるまでの経緯を教えてください。

「もともと茨城でウェイクボード屋としてスクーリングをしていました。お店を出そうと思った時に、街中に出店しようということでたまたま千葉みなとに出会ったんです。お店はあくまでアンテナショップとしてね。その後震災があってウェイクボードを廃業したのですが、海と絡んでいたいという想いは残っていたんですよね。」

「じゃあ千葉で何かできないかなと考えたんです。今まで千葉に住んではいましたが、何も貢献していないなと思って。そこで目をつけたのが、当時珍しかったSUP。そのSUPでどういうサービスを提供できるかなと考えた時に、千葉の海は波がないんですよ(笑)。SUPって本来波に乗るものなんですが。それでインターネットで世界中のSUPの画像を探して、たまたま1枚だけヨガをしている写真を見つけました。それがSUPヨガを始めるきっかけです。」

「SUPの上でヨガをしようという構想は出来上がった。でも当時日本ではSUPが相当高値だったんです。どう考えても商売にならなかった。しかも、ヨガをするためには素材にもこだわらないといけない。そこで、中国で春秋の2回開催されている、商品の大見本市に行ってきました。今使っているものの原型を見つけて、それに改良を加えて、やっとSUPヨガができるようになったんです。」

事業を始めるにあたって、千葉みなとを改めて見た時の印象はいかがでしたか?

「千葉に来た当初(2003年くらい)は海が汚いなと思いました。やっぱり工業港の中の人工海岸だなと。でもSUPをしようとなってもう一度見てみると、水が綺麗になったという印象を受けました。今もすごく綺麗ですよ。アサリやホンビノスなんかがいて、浄化力がすごいんですよね。来る人もびっくりしています。東京湾こんなに綺麗なのか!と。」

千葉みなととの繋がりは出来てきましたか?

「千葉みなとの再開発をするにあたって、ポートタワーを中心に、どうまちづくりをしていくか、という協議会に参加していましたね。うちは国道の内側にあるのですが、千葉みなとで事業をしているし、ということで参加しました。そこで山友さん、ポートタワーの方や県立美術館の方など、いろいろな人と繋がりはできました。ちばみなと.jpの方ともよく会いますね。ただ、千葉みなとに特化しているわけではないですよ。地元の千葉で何か楽しいことができれば、という感じです。」

「ただ、いろいろと活動している人たちを応援したくなるという気持ちはありますね。2015年から2018年まで、千葉のバレーチームがプロリーグに参加できるように、一般社団法人を立ち上げたりもしましたね。バレーは全く知らないんだけど(笑)」

インタビューを終えて

「千葉みなとに対して、特に強い意志があってやってるわけじゃないからね。何か楽しいことができれば」という言葉が印象に残っています。もちろん、事業を営まれる上での苦労はあると思いますが、”まち”との付き合い方として、楽しむという姿勢は大事なことのように思います。「頑張っている人を応援したくなる」というのも助川さんの人柄が表れた、楽しみ方の1つなのかもしれません。

取材のご協力、誠にありがとうございました。