最後のぽかぽかインタビューから3年。
2019年の秋、ついに新シリーズがはじまります!
蘇我・千葉みなとエリアの今にクローズアップして、
うみまちの仕掛け人たちを紹介していきます。
“千葉みなと”の仕掛け人、山友浩司さん
第1弾でご紹介するのは株式会社ケーズネットワーク代表取締役、山友浩司さん。
千葉県内外にカラオケ店や鍋料理店などを出店しています。
2008年には、当時まだ開発が進んでいないかった千葉みなとに本社ビルを建設し、「オーシャンテーブル」をはじめ、海のある風景を楽しめる飲食店を展開しています。
そんな山友さんに、千葉みなとの海を楽しめるスポットづくりや、これからの千葉みなとについての思いについて聞きました。
「ひとめぼれ」した千葉みなとの夕日
京葉線千葉みなと駅から徒歩5分の場所に、ケーズネットワーク本社ビルがあります。
マンションが立ち並ぶ風景から一転、周囲には芝生が広がり、海が一望できます。
こんな景色が楽しめるようになったのは2016年の春のこと。山友さんがこの場所に本社ビルを建てた頃には、周囲にはまだ何もありませんでした。
「当時の千葉みなとは、駅はあったのですがマンションも病院もなく、ただ工場があるだけでした。このビルを建てた場所も立ち入り禁止のような状態です。」
しかし、そんな千葉みなとで山友さんの心をつかんだものがあります。
それは、夕暮れの海の景色でした。
「海に夕日がまっすぐに沈む光景を見たんです。それが本当にきれいで、ひとめぼれでした。」
何もない千葉みなとでの本社ビルと店舗の建設は、山友さんにとってもチャレンジでした。しかし、これ以上悪くなることはない、これから良くなっていく場所だという思いから、この場所への進出を決めたのです。
オーシャンビューのレストランが併設された本社ビル
コンセプトは「海」と「リゾート」
ケーズネットワークでは、レストラン「オーシャンテーブル」、鍋専門店「MA~なべやみなと店」、またレストランやカフェなどが併設された旅客船ターミナル等複合施設「ケーズハーバー」を運営しています。どれもまるで千葉にいることを忘れてしまうような、非日常的な空間が演出されています。
千葉みなとで展開しているお店の演出のコンセプトになっているのは、「海」と「リゾート」です。中でも、オーシャンテーブルやケーズハーバーは海外のリゾート地がイメージされています。
オーシャンテーブルの屋上からは芝生の緑と赤いレンガ敷きが魅力的な桟橋公園、そして東京湾を見渡すことができます。そして、なんとプールまであります。
「たまたま旅行でギリシャを訪れたのですが、これだ、と思いました。ミコノス島のテラスは海に向かってせり出していたり、もう一段違うテラスがあったりして、段違いになっているんです。そんな様子を参考にしました」
他にもハワイやサンフランシスコ、カルフォルニアなど海外のビーチサイドからも着想を得ており、まさに”いいとこどり”の空間を作り出しています。
プールから海が一望できるテラス、まさにリゾートそのものです
もっと人が集える場所に
周囲には何もなく、ぽつんとあるだけだったケーズネットワーク本社ビル。現在ではマンション、ホテル、結婚式場などの施設が増え、まちの雰囲気はだんだん明るくなってきています。公園の整備も進行中です。
そんな千葉みなとですが、これからはもっと「人が集う場所」にしていきたいと山友さんは話します。
「カリフォルニアのビーチサイド。ネイルやタトゥーのお店があって、ものを売っている人がいて、大道芸や音楽も楽しめる。その中で散歩をしたりスケートボードに乗ったりしている人もいて、日常の中に賑わいがあるような感じを受けます。そんなカルフォルニアのような自由な雰囲気をつくっていきたいですね」
まずは千葉みなとが“行けば何か面白いものがある場所”だと思ってもらえるようにしていきたいと、イベントの開催や誘致にも力を入れています。
千葉みなとが、近隣の住民だけでなく老若男女問わず色々な人が集まる場所になることを目指し、これからも山友さんの挑戦は続きます。
ただの空き地から公園へ。これからどんな賑わいが生まれるのでしょうか