【うみまち仕掛人vol.12 Part1】服部 常行さん

 

2019年10月から始まった、うみまち仕掛人シリーズ。

蘇我・千葉みなとの今にクローズアップして、うみまちを盛り上げる活動に取り組んでいる“仕掛人”を取材しています。

 


 

●寒川消防団、服部常行さん

 

第12回でご紹介するのは、千葉市消防団中央方面隊第1分団2部、寒川消防団の班長を務めていらっしゃる、服部常行さんです。

 

▲服部さんのお写真

 

消防団の正式名称って、こんなに長いのですね。驚かれる方も多いのではないでしょうか。千葉市のHPでも紹介されていますが、消防団という組織は地域ごとに細分化されています。地域に密着した組織なのですね。

 

さて、今回取材させていただいた服部さん。実は以前別の機会にて取材をさせていただき、そのご縁で今回うみまち仕掛け人シリーズにて取材させていただくことになりました。

 

↓以前の取材の記事はこちら↓

【うみまち企業インタビューVol.6】GLOBO(グローボ)

 

今回は寒川消防団の拠点にお邪魔し、服部さんの蘇我エリアとの出会いや寒川消防団としての活動、そして寒川消防団の地域との関わりなど、様々なお話を伺いました!

 

▲取材の様子

▲拠点である寒川消防団器具庫(奥に見えるのが小学校の敷地です)

 

 


 

●蘇我エリアとの出会いから現在まで

 

 

–––蘇我にはいつ頃から関わられていらしたのですか?

 

「遡ると幼少期が一番初めかもしれません。当時実家が船橋で自転車屋を営んでおり、川崎製鉄にリアカーを納入しておりました。その後高校も蘇我周辺でしたが、当時は学校と駅の往復ばかりで地域との関わりは少なかったかな。そして2005年のアリオ蘇我新店ができる時に、また蘇我に戻ってきたという流れです。その後2006年に消防団員になりました。消防団員になったのは、やはりこの地域に愛着があったというのが一番の理由です。何度蘇我との関わりが蘇るんだろう、という感じですね」

 

–––そんなに昔からご縁があったのですね!では幼少期、高校時代、そして社会人と蘇我を見てこられて、何か蘇我の印象の変化などはありましたか?

 

「そうですね、私が幼少の頃は工場の煙などで空が真っ赤で、そしてとてもパワフルな街でした。一番印象に残っているのは国道357号です。列車が通ると踏切が閉まって、道が通れなくなるんです。それからもっとお店がありましたね。社会人になって戻ってきてからは、再開発が進み、いい街になるんだろうなと感じています。本当にガラッと変わった、という印象ですね」

 

なるほど、蘇我エリアの発展がよくわかりますね。

 

 


 

●寒川消防団としての活動

 

 

–––事前に、寒川消防団は千葉市で2番目に歴史のある部だとお聞きしました。寒川消防団の歴史について教えてください。

 

「創立年はわからないのですが、この寒川のあたりが”千葉郡千葉町(まち)千葉町(ちょう)”の頃からあったようです。しかし歴史はあるのですが、最近は消防団の成り手が少なくて。しかも実はこの寒川消防団、以前は消滅の危機にあったのです。ハーバーシティを通じて募集があり団員になった私ですが、実はこの寒川には住んでいません。あと11人いる団員のうち、近くに住んでいるのは3人。ただ、職場が千葉市にあればその地域の消防団員になれるんです」

 

–––なんと、消滅の危機だったとは驚きました!千葉市の他の消防団も同じような状況にあるのでしょうか?

 

「千葉市でも840の定数があるのですが、実際の団員は700人ほどしかおらず、実は140人ほど足りていません。この寒川消防団は12人で、人数だけは千葉市で一番多いです。新宿町でも8人とか。緑区、若葉区は比較的人数が足りているのですが、緑区なんかは農家さんなどが多く、地元で働く人が多いために加入しやすいんでしょうね」

 

–––千葉市の消防団事情、全く知りませんでした。ではここの拠点はその12人で使われているのでしょうか?

 

「いえ、ここは2部と4部の共用です。所属する第1分団は、1部が新宿、2部が寒川、3部が登戸、4部が寒川の女性、5部が新宿の女性という5つの部に分かれています」

 

–––女性と男性で部が分かれているのですね!何か理由があるのでしょうか?

 

「4部は救急マッサージを人に教えたり、各家庭をまわる役割。災害時には女性にしかできないこともたくさんあります。2部は災害対応や秋の防災運動を主に担当しています。役割の違いですね。災害対応というと、震度5以上の地震やテロなどの対応、秋の防災運動は火の用心の見回りや危険そうな箇所がないかの見回りなどをします。日常では、大きな地震で被害がありそうな場所がないか見回りをしたりしていますね」

 

–––役割の違いだったのですね。コロナが流行っている現在も、変わらず活動を続けていらっしゃるのでしょうか?

 

「現在はコロナで訓練も止まっており、余程大きな災害でない限り出動命令は出さない、という司令も出ていたりします。コロナを取るか、何をとるか…という感じですね」

 

感染症に関しては、頑張って活動すればいいというものでもないですよね。難しいところですね。

 

 

–––ところで服部さんは「班長」とのことですが、寒川消防団での役割は何ですか?

 

「新しく入った方の教育や、通常時の訓練のための団内での連絡などです。災害対応は部長か班長という「指揮者」がいないと活動に行けないルールがあるのですが、部長はなるべく地元の人にやってもらいたいので、万年班長をしていますね」

 

–––服部さんはGLOBOの副支配人も務めていらっしゃいますが、消防団員とGLOBO、2つの仕事をしていることで何か良かった点などありますか?

 

「GLOBOの仕事の中にも、消防団で得た防災についての考え方を持っていくことが出来ます。さらに副支配人が防災について呼びかけるより、消防団員が呼びかける方が説得力があると思っています。前職でも安全管理をしていて、今は副支配人なのでもっと別の仕事もあるんですが、安全管理、防災防犯、来店者や従業員の怪我予防なんかもしています。消防団員的じゃないかもしれませんが、荷運びの仕方や社員の体調、GLOBO内の危険箇所なども気にかけていますね。そして消防団も安全管理。この仕事は自分に適しているのかなと思っています。そしてなにより今はコロナ対策が一番の安全管理ですね」

 

–––すごい、安全管理のエキスパートですね!

 

 

また、今回のお話の中で全国消防イメージキャラクターの「消太」の存在を知りました。消防庁のHPから、いろいろなバージョンの消太の素材がダウンロードできるんだそうです。みなさんもぜひ、機会があれば活用してください!

 

▲全国防災イメージキャラクターの消太

 


 

Part1はここまで。

Part2では、寒川消防団の地域との関わりについて伺ったお話をご紹介します。

↓Part2はこちらから〜↓

【うみまち仕掛人vol.12 Part2】服部 常行さん

 

 

(取材/長谷川鈴実 撮影/小森廉太)

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